✽イントロダクション

✽森 康行監督からのメッセージ

■森 康行(監督)

高知県の高校生がビキニ被災漁船を追い、856隻もの日本の漁船が被曝していた事実を描いた「ビキニの海は忘れない」(キネマ旬報文化映画ベストテン10位)。高知県の高校生が在日コリアンの高校生との友情を育む「渡り川」(キネマ旬報文化映画ベストテン1位・毎日映画コンクール記録映画文化賞)。夜間中学を描いた「こんばんは」(キネマ旬報ベストテン文化映画部門1位・毎日映画コンクール記録映画文化賞・第1回日本記録映画大賞)。93歳の教育学者大田堯を描いた「かすかな光へ」(キネマ旬報ベストテン文化映画部門第8位)。みんなで働く=みんなで生きる<協働労働という新しい働き方>を描く「ワーカーズ」2013年)。

■山下正寿(企画)

1945年、高知県宿毛市生まれ。元高校教師。太平洋核被災支援センター事務局長。「幡多高校生ゼミナール」(1983年設立)の高校生たちとともに、1985年から、ビキニ水爆実験の被災者の聞き取り調査にとりくんでいる。ビキニ水爆実験被災調査団として上梓した編著書に『もうひとつのビキニ事件─1000隻をこえる被災船を追う』(平和文化、2004年)、『ビキニの海は忘れない核実験被災船を追う高校生たち』(平和文化、1988年)、『核の海の証言ビキニ事件は終わらない』(新日本出版社、2012年)。